肯定的なレビューばかりの商品は怪しむべし

レビューというものは、否定的な意見が多いと自ずとその商品は避けたくなりますよね。これはごくごく自然なことだと思います。ですが、肯定的な意見『しか』ない商品というのは、怪しんだほうがいいと私は思います。

商品というものは、完璧なものというのは存在しません。スマートフォンやアプリケーションなどもアップグレードを繰り返しますし、どんな商品にも必ず改善点というものは存在します。ですから、優良な商品であっても『もっとこうだったらより一層使いやすくなるのに』といった要望はあるはずなのです。

ですから、対象をベタ褒めするようなレビューしかない商品というのは、例え肯定的な意見であっても評価が高くても、怪しむべきだと思うわけです。

私がこういった『ベタ褒め商品』に出会った時に真っ先に疑うのが、『サクラ』です。簡単に言えば『会社の回し者』のことですが、肯定的なレビューとサクラは、一体どのように関係するのでしょう。

○サクラ=宣伝係

会社の回し者であるということはつまり、その会社が製造する商品において宣伝義務があるということです。正々堂々と宣伝しているならいざ知らず、インターネット上でインターネット特有の『匿名性』を利用し、あたかもその会社とは全く関係のないいち消費者として振る舞い、その商品を宣伝するというやり方をしているのがサクラの特徴です。

また、そのやり口は至って単純。商品を宣伝するには、まず商品の『売り』を紹介しなければなりません。例えばサプリメントであれば『脂肪燃焼に効果的な成分配合』とか『当社独自の製法による軽量開発に成功』とかそういう文句ですが、これが桜レビューだと誇大表現、またはあたかも絶対にうまくいくであろう内容が紹介されることがままあります。

先ほど例に挙げたサプリメントのサクラレビューであれば、それがダイエットに関係するものだと『約○週間で○kg痩せました!』というものや『他社の商品とは違って、ここのサプリメントは効き目があらわれるのが早く、ちょっと怖くなったくらいです』などとサプリメントの効能としては少し疑わしいものまで様々です。

○『しか』はだいたいサクラ

上記にもありますが、製品というのは必ずしも完璧なわけではなく、改良に改良を重ねられています。格段に進歩した技術をもってしても、必ず限界というのはあります。ですから、誰もが満足する商品を目指すことは、目標になりはしても実現には程遠いと私は考えています。

そのような現状の中、レビューにおいては賞賛コメント『しか』ないものについては、徹底的に疑うべと考えます。

確かに賞賛する人が溢れる商品はあるでしょう。しかし、部分的に見た場合に、やはり『ここは自分には合わない』と感じる人はいるはずなのです。そのような部分的なところ、外からしてみれば些細なことでも、気になる人には気になってしまう。そういう部分を見逃してしまっては、今後の商品製造にも関わってきますし、成長はないと思います。

ですから、否定的レビューはともあれ賞賛レビューで溢れる、しかも賞賛レビュー『しか』ない製品というのは、サクラの可能性が高いと私は考えています。