どちらも商品の評判や使い心地について触れる『レビュー』と『口コミ』。しかしどちらも役割が同じだけに、何が違うのか厳密にはわからなくなる時も少なくないのではないでしょうか。概ねはあまり違わないのですが、情報源や得られる情報など、細かな部分での違いがあります。では、口コミとレビューの違いは一体何なのでしょうか。

まず、レビューと口コミの持つ役割として同じなのは、どちらも商品の評判に関わるということ。これらが消費者の購買意欲をいかに掻き立てるかというのは、企業側にとっても重大な事項の一つとなり得るでしょう。しかし、この2つの間には根本的に異なる部分があります。それは、『事実』を述べるか『風の噂』を聞くかということです。

レビューは、現在多くのインターネット通販サイトを中心にそのサービスを展開していることが多く、その殆どが満足度を図式する『段階評価』と、その製品についてどんな感想を持ったかを述べる『記述式』の両方を採用しています。どちらも製品を実際に使用した消費者の個人的意見にほかなりませんが、レビューの場合はそこに記されていることが消費者が『実感』したことであり、つまり嘘ではないということです。そういった意味では、レビューの情報は信用に足ると言えます。

対して口コミは、『この会社から発売されている○○って、実はすごく流行ってるらしいよ』という噂の範疇を出ないことが多くあります。私もこの口コミでいくつか気になった商品がありましたが、その語り口の多くが『そういえば友達から聞いたんだけど』や『テレビで言ってたんだけど』、さらに『風の噂で聞いたんだけどさ』という、その評判が本当のものであるという確証が得られないものばかりでした。また、こういった口コミは『~らしい』という不確定なものであるため、製品を実際に見てみるまでは一抹の不安も残ってしまいます。

しかし、そのような口コミは大抵が友人や深く付き合いのある知り合いからであることがほとんどであるため、先程も述べたように『君がそこまで言うなら、少し試してみようか』という風に購買意欲をそそられることも否定できません。

情報の信用性という面では、口コミはレビューに勝ることは難しいと思います。しかし、信頼できる人間関係の間においてはその限りではなく、口コミで流れてきた情報だからこそ試そうと思える、そういうパターンもあります。

商品の情報収集のための手段であることについては全く同じなレビューと口コミ。しかし、どちらの情報が信用に足るかというのは、製品のジャンルや各ショッピング機関の利用状況によっても異なると思います。私の場合、例えばAV機器に関して口コミで情報が流れてきてもそれを信じるには程遠いですし、また歯ブラシを購入するためにわざわざインターネット通販を利用したりはしません。

このように、レビューも口コミも、製品やショッピングをする場によって使い分ける必要があるのです。